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鍵語メモ

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なるべく規格外の個展にしたいと思う。たとえば、レーモン・ルーセル (奇妙な器械や生き物が登場する小説を書いた) をとばくちに、その影響を受けたフーコー (禿頭・眼鏡の思想家) 、デュシャン (ガラスの作品が割れて喜んだ芸術家) の著作から鍵語 キーワード を ひろったりながめたり。 巨大な寒暖計を入り口にさす? ピンと来る人はいないかな。 ①ギャラリーを「何かの箱」に見立てる ②作品を空気にさらす まずはこの2点から。

拝啓、個展案内状を制作中の由

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出来上がったあかつきにはたくさん配布いたしたく。 奥行きのある、何層にも広がる展示空間にしたいな。

あなたの額(ひたい)が額(がく)

私は完成した絵は額に入れたいとは思わない。 額装は、絵を囲いこみ世界から孤立させる閉じた空間、あるいは演出・権威付け・誇示・主張・注視の発生装置。 私の絵は、宙に舞って空気に溶けていく、そのあやふやさの間へ投げ出しておきたい。意味と筆線が、ふわふわ浮遊しはじめる瞬間!‥‥それが「個展」の場であればなおよい。 そして絵は浮遊して、見る者の、あなたの、その額(ひたい)にバッと張りつく! ※ 額(がく)はむしろ、描きかけの絵に使おう。ひと思いに描きたいのに中断せざるを得ない絵なら、それがどこかへ流れ去らぬように、しっかと額に納めておく。情緒的な時間よ止まれの用として。 ※観覧者がみな、額(ひたい)に私の絵を貼りつけて漂っていくさまを、絵空に夢む。

風呂敷ナイト@吉祥寺

各人が 各様 各柄 各大きさ の「風呂敷ばなし」を広げて楽しもうという「風呂敷ナイト」。 雨降り吉祥寺で落ち合った私と、中島弘貴+尾崎ミオ各位 は両名ともTwitterで知り合った友人である。 (ネットはリアルのための道具にしかあらず!) 中島さんおすすめの古書店など回遊し、タイレストランにて150分。 印象的だったのは尾崎さんの語る「時間は線でなく点でとらえることの、妙」。 「今」の、一瞬間のひとコマを見出し自由な生を感じること。 私自身は揺るぎない時間軸上の「人の遅延性」に注目しているから、尾崎さんの話とは相反するのだが、一方で深い共感もあった。 つまり「過去から今に至る、自分や世間がどうこうを、ぶっとばせ!」。 今・ここ・自分と世界 それだけ 。 今、おれは あたしは わたくしは、何をし何を感じるか? だ。 過去の妄執たる亡霊を引きはがせ。それはあの晩に味わったタイご飯にも負けぬ、スパイシーさ。夏にぴったり。 ※あの時こうだった、これはこういうものだ、自分はいつもこうだ‥‥ そういう経験や価値観を切りはなして、  自由な感覚になるための「スイッチ」があるといい。